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ナイロン66の結束バンドは脆い

ホームセンターや100円ショップなどで一般的に売られている結束バンドは、ナイロン66という素材でできています。

この結束バンドは、家庭内などで普通に配線を束ねるなどの用途で使うには問題はありません。しかし、屋外などの過酷な環境下で使う場合は、色々と不都合なことがあるので気をつけたほうがいいでしょう。例えば、ナイロン66は塩化亜鉛が浸透すると、かなり短期間のうちに劣化してしまいます。

塩化亜鉛は、建築材料として使われている亜鉛めっき銅板や塩化ナトリウムが反応して発生することがありますから、このようなものの近くでナイロン66の結束バンドを使用していると、バンドが破断する恐れがあります。

また、太陽の光に含まれる紫外線はナイロンを脆くしてしまう性質があるので、日光が当たる屋外で利用するのは控えた方がいいでしょう。使うならカーボンブラックという安定剤が配合されて、耐紫外線性を備えている耐候性ナイロン66を素材としているものを使うべきでしょう。そうすれば劣化はかなり防ぐことができます。塩化カルシウムもナイロン66を劣化させることで有名です。塩化カルシウムはどんなものに含まれているかというと、雪のよく降る地方などで道路にまく凍結防止剤や融雪剤に多く含まれています。

ですから、雪国の屋外では耐塩化カルシウムの性能を備えた結束バンドを使わなければいけません。そうしないと、いきなりバンドが破断してしまいトラブルが起きかねません。

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